10m歩行速度の計算とカットオフ値判定
10m歩行の所要時間(秒)を歩行速度(m/秒)に自動変換し、屋外歩行自立の目安1.0m/s・0.8m/sなどのカットオフ値と比較判定。歩数を入れると歩行率・歩幅も計算。
秒
歩
10mの所要時間(秒)を入力すると自動で判定されます
| 歩行速度 | 解釈 |
|---|---|
| 1.0 m/s 以上 | 屋外歩行自立の目安(横断歩道を渡れる速度) |
| 0.8〜1.0 m/s | 限定的な屋外歩行/AWGS2019の身体機能低下基準(<1.0) |
| 0.4〜0.8 m/s | 限定的な地域内歩行(Perry分類) |
| 0.4 m/s 未満 | 家庭内歩行レベル(Perry分類) |
入力した数値は端末内でのみ計算され、サーバーへの送信・保存は一切行いません(ページを再読み込みすると消えます)。
スポンサーリンク
臨床での使い方
10m歩行テストは、歩行速度を簡便に測定できる代表的な評価で、脳卒中・運動器疾患・高齢者の歩行能力評価、退院先や屋外歩行自立の判断材料、介入効果の判定に広く使われます。
歩行速度(m/秒)= 10m ÷ 所要時間(秒)で算出します。歩数も数えておくと、歩行率(ケイデンス)と平均歩幅が算出でき、速度低下の原因が「歩幅」か「ピッチ」かを分析できます。
意味のある変化量(MCID)は高齢者でおおむね0.1m/s程度と報告されており(Perera 2006)、再評価時の改善判定の目安になります。
スポンサーリンク
カットオフ値の根拠
1.0m/s(屋外歩行自立の目安):日本の横断歩道の青信号は約1.0m/sの歩行速度を想定して設計されており、屋外での実用歩行のひとつの目安とされます。AWGS2019のサルコペニア診断でも1.0m/s未満が身体機能低下の基準です。
0.8m/s・0.4m/s(Perryの分類):脳卒中患者の研究から、0.4m/s未満は家庭内歩行、0.4〜0.8m/sは限定的な地域内歩行、0.8m/s以上は地域内歩行が可能なレベルと分類されています。
カットオフ値は対象疾患・測定条件(快適か最大か)によって適用が変わるため、値の由来をふまえて解釈してください。
よくある質問
- Q. 歩行速度1.0m/sには何の意味がありますか?
- 日本の信号は歩行速度1.0m/s程度で渡り切れるよう設計されているため、1.0m/s以上は横断歩道を含む屋外歩行自立のひとつの目安とされます。また歩行速度は生命予後との関連も報告されています(Studenski 2011)。
- Q. 0.8m/sのカットオフは何に使いますか?
- Perryら(1995)の歩行能力分類では0.8m/s以上が「地域内歩行(community ambulation)」の目安です。またサルコペニア診断基準(AWGS2019)では歩行速度1.0m/s未満を身体機能低下としています。
- Q. 10m歩行テストの測定方法は?
- 測定区間10mの前後に2〜3mの助走路・減速路を設け、動き出しと停止の影響を除いて計測します。快適(自由)速度と最大速度のどちらで測ったかを必ず記録し、再評価では同じ条件で行ってください。
参考文献
- Perry J, et al.: Classification of walking handicap in the stroke population. Stroke 26(6): 982-989, 1995.
- Chen LK, et al.: Asian Working Group for Sarcopenia: 2019 Consensus Update on Sarcopenia Diagnosis and Treatment. J Am Med Dir Assoc 21(3): 300-307, 2020.
- Studenski S, et al.: Gait speed and survival in older adults. JAMA 305(1): 50-58, 2011.
- Perera S, et al.: Meaningful change and responsiveness in common physical performance measures in older adults. J Am Geriatr Soc 54(5): 743-749, 2006.
※ 本ツールの結果は臨床評価の参考情報です。評価の最終判断は、対象者の全体像をふまえた臨床判断で行ってください。