リハカルク

TUG(Timed Up and Go)転倒リスク判定

TUGの所要時間(秒)を入力すると、転倒リスクのカットオフ値13.5秒(Shumway-Cook)・運動器不安定症の基準11秒と比較して自動判定。根拠文献も掲載。

椅子から立ち上がり→3m歩行→方向転換→着座までの時間

所要時間(秒)を入力すると自動で判定されます
主なカットオフ値
所要時間解釈
10秒未満おおむね正常(健常高齢者の平均域)
11秒以上運動器不安定症の機能評価基準(日本整形外科学会)
13.5秒以上転倒ハイリスク(感度87%・特異度87%)
20秒以上屋外外出に介助を要する可能性
30秒以上起立・移動に介助を要するレベルの目安

入力した数値は端末内でのみ計算され、サーバーへの送信・保存は一切行いません(ページを再読み込みすると消えます)。

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臨床での使い方

TUG(Timed Up and Go Test)は、起立・歩行・方向転換・着座という日常生活の基本動作を1つの流れで評価できる簡便なパフォーマンステストです。転倒リスクのスクリーニング、介入効果の判定、退院時の移動能力の目安として広く使われます。

測定条件(快適速度か最大速度か、靴・補助具の使用)で結果が変わるため、再評価では初回と同じ条件で行うことが重要です。補助具を使用した場合は記録に残しましょう。

カットオフ値はあくまでスクリーニングの目安です。13.5秒未満でも、注意障害や環境要因により転倒することはあるため、病歴・服薬・認知機能・環境も含めて総合的に判断してください。

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カットオフ値の根拠

13.5秒(転倒リスク):Shumway-Cookら(2000)は地域在住高齢者において、TUG 13.5秒以上で転倒経験者を感度87%・特異度87%で判別できたと報告しました。本ツールのリスク判定の主基準です。

11秒(運動器不安定症):日本整形外科学会による運動器不安定症の機能評価基準です。保険診療上の診断にも関わる基準のため、整形外科領域では重要な目安になります。

20秒・30秒:原著(Podsiadlo & Richardson 1991)では、20秒以下は屋外外出が自立している傾向、30秒以上は起立や移動に介助を要する傾向が示されています。

なお、メタアナリシス(Barry 2014)ではTUG単独での転倒予測能には限界があるとされており、複数の評価と組み合わせることが推奨されます。

よくある質問

Q. TUGのカットオフ値13.5秒の根拠は?
Shumway-Cookら(2000)が地域在住高齢者を対象にした研究で、13.5秒以上の場合に転倒リスクが高いと判定され、感度87%・特異度87%と報告されています。日本の理学療法の臨床・研究でも広く引用される基準です。
Q. TUGの測定方法は?
肘掛けのある椅子(座面高約46cm)から立ち上がり、3m先の目印を回って戻り、再び着座するまでの時間を計測します。原法は快適速度で行い、練習を1回行ってから計測するのが一般的です。日本では最大速度で測定する施設もあるため、施設内では条件を統一してください。
Q. 11秒という基準は何ですか?
日本整形外科学会が提唱する「運動器不安定症」の機能評価基準のひとつで、TUG 11秒以上が該当します(もう1つは開眼片脚起立時間15秒未満)。13.5秒の転倒リスク基準とは目的が異なる基準です。

参考文献

  1. Shumway-Cook A, Brauer S, Woollacott M: Predicting the probability for falls in community-dwelling older adults using the Timed Up & Go Test. Phys Ther 80(9): 896-903, 2000.
  2. Podsiadlo D, Richardson S: The timed "Up & Go": a test of basic functional mobility for frail elderly persons. J Am Geriatr Soc 39(2): 142-148, 1991.
  3. 日本整形外科学会:運動器不安定症の定義と診断基準.
  4. Barry E, et al.: Is the Timed Up and Go test a useful predictor of risk of falls in community dwelling older adults: a systematic review and meta-analysis. BMC Geriatr 14: 14, 2014.

※ 本ツールの結果は臨床評価の参考情報です。評価の最終判断は、対象者の全体像をふまえた臨床判断で行ってください。