痛みの評価(VAS)タップ入力・記録用紙印刷
VAS(Visual Analogue Scale)をタブレットのタップで入力。部位(ひらがな/漢字切替)・内側/外側/前側/後側を選んで複数の痛みを記録し、人体図マーキング付きのA4用紙にまとめて印刷できます。
所要時間の目安:1〜3分採点データはこの端末内のみ
事前に準備するもの
- タブレット・スマホを対象者に見せながら操作します(ひらがな表示への切替可)
専用画面に切り替わります。途中で閉じても採点は保持され、再開できます
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臨床での使い方
VAS(Visual Analogue Scale)は「痛みなし」から「これ以上ない強い痛み」までの10cmの直線上で、いまの痛みの程度を指し示してもらう疼痛評価法です。本ツールではタブレットやスマホの画面をタップするだけで入力でき、部位のチップ(ひらがな/漢字切替)と組み合わせて、言葉でのやり取りが難しい方とも指差しでコミュニケーションを取りながら評価できます。
膝や肩など部位をタップすると、内側・外側・前側・後側の詳細も選択できます。痛みが複数ある場合は部位ごとにVASを追加し、まとめて1枚のA4記録用紙に印刷。用紙には人体図(正面・背面)に番号付きのマーキングが入り、実寸10cmのVASラインに測定値が記録されます。
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カットオフ値・判定の根拠
VASはHuskisson(1974)により報告された古典的かつ標準的な疼痛評価スケールで、0〜100mmの連続量として扱えるため経時変化の記録に適しています。臨床的に意味のある最小変化量(MCID)は約9〜13mmと報告されています(Kelly 2001)。
測定条件(安静時・動作時・夜間痛など)によって値が大きく変わるため、経時比較の際は同一条件で測定し、条件を特記事項に残すことが推奨されます。
よくある質問
- Q. VASとNRSの違いは?
- VASは10cmの直線上で痛みの程度を指し示してもらい、左端からの距離(mm)を測定する方法です。NRSは0〜10の数字で口頭回答してもらう方法で、VASより簡便ですが精度は粗くなります。本ツールはVAS(0〜100mm)で記録します。
- Q. 複数の部位が痛い場合はどう記録しますか?
- 「痛みを追加」ボタンで部位ごとにVASを追加できます。それぞれの部位・詳しい場所(内側/外側/前側/後側)・VAS値が1枚の記録用紙にまとめて印刷され、人体図にも番号付きでマーキングされます。
- Q. ひらがな表示は何のためですか?
- 漢字の読みが難しい方(小児・高齢の方・失語のある方など)とのコミュニケーション用です。部位の名前・質問文・選択肢がすべてひらがなに切り替わり、タブレットを見せながら指差しで確認できます。
- Q. 経時的な比較はできますか?
- VASは同一条件(安静時・動作時・夜間など)で測定すれば経時比較に使えます。臨床的に意味のある変化(MCID)は術後疼痛などで9〜13mm程度と報告されています。条件は特記事項欄に記録することを推奨します。
参考文献
- Huskisson EC. Measurement of pain. Lancet. 1974;2(7889):1127-1131.
- Kelly AM. The minimum clinically significant difference in visual analogue scale pain score does not differ with severity of pain. Emerg Med J. 2001;18(3):205-207.
※ 本ツールの結果は臨床評価の参考情報です。評価の最終判断は、対象者の全体像をふまえた臨床判断で行ってください。